ブランディング事業実績

縄文スローフードプロジェクト
縄文人は何を食べていたのかという素朴な疑問から始まった縄文スローフードプロジェクト、北海道、東北の縄文遺跡群が世界遺産に登録されたのを機に縄文に関する興味が高まっています。飽食と言われる今の時代にもう一度食の原点に立ち返ってみようと言う考えにも関心を持つ人たちが増え、本当に身体に良い素材、栄養に満ちた素材、そして自然のエネルギーと旨味に溢れた豊かな食材こそがどのようなアレンジにも求められます。縄文スローフードは、表面的な形容や着飾って見せるのではなく、素材の良さを極限に生かして、その素材の持っている魅力を最大限に生かすことを目的としたフードプロジェクトです。


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1万年以上も前に現在の日本に住んでいたとされる縄文人、自然豊かな環境にあって、自然に寄り添って生きてきた彼らがいつの間にか少しづつ定住生活を始めるようになりました。狩猟と栽培をバランスよく取り入れた彼らの食は想像するより遥かにバラエティーに富んでおり、自然に生えている植物を加工したり、狩猟した獲物を解体して調理をして食べていたことが想像できます。そんな中にあって貯蔵を目的として燻製を作っていたことが分かりました。その証拠が九州地方・霧島地区にある「縄文遺跡:前の原遺跡」から出てきました。直径60センチ深さ80センチほどの穴が二つ、そしてその穴が底のほうで繋がっている跡が発見されました。一つの穴で火を焚き、出た煙をもう一方の穴に送り、渡した木に獲物を吊るして燻したと考えられます。それが保存を目的として燻製を施した縄文式燻製の始まりです。
縄文燻製
始まりの物語
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北海道岩見沢市にて市川燻製屋本舗なる燻製専門店を営む市川茂樹氏に出会い、九州鍵渡島県の上野原縄文遺跡にある燻製の跡を見て縄文時代に作ったであろう燻製を再現していただいたのが2018年の冬、試行錯誤を繰り返し施策を作って試験的に販売をしました。その情報が全国の新聞紙に掲載され、岩手県の上野原遺跡の関係者より竪穴式住居にて製造できないかとの相談がありこの度、ワークショップを行うことになりました。平和を愛した縄文人が何を食べていたのか?縄文を愛する人々にとって興味深々なこの疑問を解き明かすべく探求を重ねながら時空を超え、現代に蘇った縄文燻製をお楽しみください。
縄文燻製
JomonSmoke


現代に蘇る、
古代人の智慧

古代人の叡智に基づいた教え
縄文時代が13000年も続いた人類史上最も長い間、平和な文化だったと言われています。
なぜ、平和であり続けることが出来たのかについては、諸説ありますが、その理由の一つに、自然が豊かであったことで、食べるものに事欠かなかったのではないかと言われています。
人間は食べるものが豊富にあればそれだけで幸せを感じます。縄文人は、狩猟の民だったと言われています。
森の中に生える雑穀や木の実、海にはたくさんの魚介類に恵まれて、海の民と山の民は互いに捕れたものを交換して暮らしていたようです。
狩猟に頼っていたから農耕民族のように土地をうばい合うこともありません。仲良く暮らすことで分かち合って暮らすことでうばい合いや憎しみはなかったのではないかと考えられます。
厳しい冬の間、食物を保存する方法として、縄文人は「燻製」を作る方法を編み出しました。
二つの穴と穴を土の中で繋ぎ、一歩の穴で火を焚いた煙をもう一歩の穴に送り込む。そこに鹿やイノシシなどの獲物の肉や魚を吊るしておけば燻製が出来上がるのです。燻製は香りが付くだけでなく、腐食を防ぐ作用もあるので、腐ることが抑えられれます。
縄文燻製は、我々日本人の食の原点となる自然との調和の大切さを現代に蘇らせてくれるのです。







